新年、賃貸物件について思うこと
新年あけまして、おめでとうございます!本年もどうぞよろしくお願いいたします^^
久しぶりの賃貸大家さんのパーティに参加いたしました。
そこで様々な方とお話をさせていただき、いろいろなことをあらためて考えることができました。
実際に賃貸住宅を利用している人口は、全人口の80%にも及びます。
そんな中でも、賃貸住宅の空き室率は、二けた台に達し、これからも増えていきます。
それは、周知のとおり、少子化に歯止めが効かないからです。
地方に至っては、かなりの空室率が予想されます。
首都圏は、人口の集中により、まだ条件次第で高効率な資産運用ができると楽観視されている大家さんもいらっしゃるようですね。条件とは、①駅近②とりあえずきれいにリフォーム③水回りだけはリフォーム④家賃を下げるなどが挙げられるでしょうか。
しかしながら、中長期的な視点で見ると、超高齢化や少子化により、そう楽観視してはいられなくなってくるのではないでしょうか。
一方で、大手や中規模建設会社によって、たくさんの賃貸物件が建てられています。中にはいろいろな工夫がされたものも見受けますが、ほとんどが、判を押したような個性を感じないものが量産されているように見受けられます。
いくつかの大家さんのグループが、賃貸仲買い不動産屋さんなどとともに、そんな危機を何とかしようと、頑張っていらっしゃるところも見受けます。
そのような中、弊社は、建築設計として、どのような協力ができるのか? 弊社の目標は、社会の環境を快適なものにすること。それは、消費エネルギー削減に貢献する事であったり、ず~と住んでいたいと思う住宅環境を創出する事であったり、わくわくする・感動する環境や美しく統一感のとれた都市計画や市街地活性化計画であったりします。
それにより、賃貸物件のありようとして、全人口の80%の方々にとって、豊かなライフスタイルを提供することが出来ることが、弊社が存続する意味があると考えます。
海外、特に欧米の住宅事情や都市計画などを見るにつけ、国策の違いの影響もありますが、なんと豊かなライフスタイルをすごせているのかと思ってしまうところがあります。日本にそんな環境を創ることはできないのか?!そんなことはないだろうと。
国、建築会社にも大きく責任があるのか?建築設計者に問題があるのか?投資家に問題があるのか?企業に問題があるのか?
一人の力は小さいけれど、大家さんや賃貸物件を建築する会社さん、弊社のような建築設計、官公庁など、共に力をあわせて創造することで、可能になっていくものではないかと思っています。
どのような立地条件であっても、ライフスタイルを豊かにするとは、どういうことなのか。これが、これからのキーワードになると思います。貸す側の立場だけ、資産運用だけの視点で考えることは、この豊かなライフスタイルとは全く反対の方向性に向かってしまうでしょう。バランスを取りながら、改善されていくことも重要な視点ですね。