インテリア色彩計画 Part3
インテリア色彩計画は、PART1とPART2に述べましたとおり、
経営戦略やマーケティング戦略などと同じで
まずは、目的を明確にすることから、始まります。
目的がはっきりしたら、
その目的を達成するために、
どのような戦術をたてるかです。
インテリアでは
例えば、目的が、リビングで
元気が出るインテリアイメージにしたい
とします。
「元気が出る」には
色彩をピックアップすると
明るく鮮やかな色は、私たちを元気にしてくれます。
具体的には以下に示します。
単純に元気が出るという目的だけですと、
カジュアル、スポーティ、ポップ、陽気、快活・・・・・
様々なイメージされる言語が出てきます。
それぞれのイメージにより、実は色の組み合わせは
沢山存在してきますので、
それを全て挙げ始めるとわけが分からなくなると思いますので、
「元気が出る」色を単純に2色くらいで、インテリア色彩計画を
考えてみたいと思います。
明るくて鮮やかな赤と明るくて鮮やかな青
色の組み合わせ=配色といいますが、
今回の場合は、配色を明快なものにします。
明快とは、色と色の関係(明るさや、鮮やかさ、色みの違い)を
はっきりさせるということです。
インテリアを構成するエレメント(要素)には、
①天井
②壁
③床
④家具
⑤カーテン
⑥インテリア雑貨(クッション、観葉植物、絵、その他)
これらの要素にはそれぞれ色が存在しますね。
これらの色をどう決めて組み合わせるのかです。
インテリア色彩計画のポイント1は、
色と色の面積のバランスを考える
つまり、色の面積がそれぞれ同じ大きさだと、何が主で何が補なのか
分からず、ごちゃごちゃして落ち着かないのです。
なので、以下に示す一応の面積比の法則に当てはめて計画します。
①ベースカラー(基調色)・・・全体の面積の70%を占める色
②サブカラー(副調色)・・・全体の面積の25%を占める色
③アクセントカラー(強調色)・・・全体の面積の5%をしめる色
これをインテリアエレメントで考えてみます。
実際には、もっと複雑になりますが、ここでは出来るだけ大雑把に、
ベースカラーにあてはまるのは、天井、壁、床ということになりますね。
サブカラーにあてはまるのは、家具やカーテン
アクセントカラーは、インテリア雑貨ということになります。
では、先ほど挙げた2色とその他の色(任意に選択)を
としますと、
天井は、白
壁は、白かライトグレイ、またはオフホワイト
床は、ライトベージュ
家具は、ソファとサイドテーブル、キャビネットがあるとします。
ソファは、元気が出る色の内、1色
サイドテーブルはベースカラーと同系が無難
キャビネットは、大きさにもよりますが、ソファと同色か
ベースカラーと同色に
カーテンは、ソファと同色か、元気が出る色2色で構成されたもの(あれば)
インテリア雑貨には、クッション、雑貨、趣味の置物、絵、観葉植物
クッションは、元気が出る色のもう一色の色を加える
絵は、絵に対するインテリアの中の優先順位が個々人で異なりますが、
インテリアエレメントとしての視点では、元気が出る色を多く使用したものがベター
観葉植物は、それ自体色を持っていますので、
色彩計画の中に1色として加える必要があります。
この場合は、面積的に影響の小さいアクセントカラーのグループに入れます。
まとめると、インテリアは長い時間すごす場所であり、大きな面積によって
人に心理的に影響を及ぼすものですので、
ベースカラーは、特に薄い色で構成することで、
色による影響を適度に受けることが出来ます。
強い濃い色だと、刺激が強すぎて、人は疲れてしまいますので、要注意。
今回は、元気が出るという目的ですので、
ベースカラーに対して、サブカラーとして明るく鮮やかな色2色で対比させ
明快なイメージを表現します。
アクセントカラーは、一般に、面積的に小さいので、
全体のイメージを崩すことはありませんが
ベースカラーとサブカラーとの兼ね合いを考慮して
出来るだけそれらの色とリンクした方がすっきりした印象になります。
ここまでお読みいただきありがとうございます!!
そうはいっても、専門家でないと、たくさんの要素を組み合わせていかなければならないので、かなりつらい部分がありますよね。そんな時は、ぜひ、弊社にお任せください。お気軽にご連絡してください。
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